自宅のx86機にインストールしてみただけで、ろくに使っていなかった「Solaris10」を、この度少し
いじってみました。
以下はそのメモです。
![]() ■ Solaris10 ![]() 「Java Desktop System」(Gnome)の画面です。 画面を切り替えれば、「CDE」を選ぶことが出来ます。 「Gnome」の方がお洒落ではありますが、搭載メモリの少ない場合は「CDE」の方が無難です。 なお、どちらのデスクトップにするかは、ログイン画面で簡単に切り替えることが出来ます。 ![]() ネットワーク設定あれこれ 忘れがちなので、メモっておきます。 ●ホスト名 ・/etc/hosts 192.168.102.15 solaris10 loghost のような感じで記述。 …「loghost」というのは、logの吐き出し先指定です。 通常はローカルホストなので。 ・/etc/nodename ・/etc/hostname.iprb0 (“iprb0”のところは、決まっていません。) (追記) ・「Solaris10」からは、/etc/inet/ipnodes も変更しないといけないようです。 # cat ipnodes # # Internet host table # ::1 localhost 127.0.0.1 localhost 192.168.50.244 solaris10 loghost ・「SMC」絡みの問題もあり。 /var/sadm/smc/toolboxes/this_computer/this_computer_ja.tbx /var/sadm/smc/toolboxes/this_computer/this_computer.tbx にもホスト名の記述が残っており、ホスト名を変えた場合は、こちらにも変更を かけてやらないといけないようです。 ●ipアドレス ・/etc/hosts …ifconfigコマンドで設定しても、再起動すると元に戻ります。 ●デフォルトゲートウェイ ・/etc/defaultrouter …確認コマンドはnetstat -rn ●DNS ・/etc/resolv.conf …場合によって、/etc/nsswich.confも書き換え。 ●その他いくつか @rootユーザでtelnetログインしたいとき /etc/default/login の CONSOLE=/dev/console 行 を コメントアウトする。 ![]() SMF 「Solaris10」の特徴でまず目に付くのは、「SMF」というサービス管理機能ではないでしょうか? (「Solaris9」には無かったものです。) サンでは、「inetd」からの移行を考えているようです。 「Linux」の場合、「inetd」から「xinetd」への移行が為されて久しい(と言うより、私は「inetd」をよく知らない。) ですが、「Solaris」も漸くにして「inetd」に代わるものとして「SMF」を提供しはじめた、ということなのでしょう。 ・・・ちなみに、「inetd」は/etc/inetd.confで設定します。 「Solaris」機が少し離れたところにあり、面倒くさいので、Windowsから「TeraTerm」で設定を行います。 …知らない間に、UTF-8やssh2に対応した最新版「TeraTerm」が出ていたんですね。(ココ) ![]() inetadmコマンドの結果。 「inetd」で管理されたデーモン一覧を表示しています。 「online」とあるのが、実際に「inetd」管理下に置かれたサービスです。 ![]() inetadm -d デーモン で、デーモンを止めることが出来ます。 反対に、開始するときのオプションは-eです。 上の例は、telnetサービスを止めたものです。 「Solaris」はデフォルトでいろんなサービスが(inetd経由で)起動しているようなので、自宅サーバ として使用される場合は、気をつけましょう。 ・・・・・「SMF」などとタイトルを掲げておきながら、「inetd」の解説しかしておりませんが…。 「SMF」については、次の「Apache」の項で。 ![]() Apache 「Solaris10」には標準で「1.3」と「2.0」の、2種類の「Apache」が入っています。 今回は、ver2.0の方を立ち上げます。 ![]() httpd.confは/etc/apache2/httpd.conf-example というのがあるんで、 これを「httpd.conf」としてコピーしてやります。 「httpd.conf」の中身については、とりあえずデフォルトで。 ここから「SMF」の解説になりますが、まず「svcs」コマンドで、SMFで管理されているサービスの 一覧が見られます。 でもって、「svcadm」コマンドを使ってonline化する訳ですね。(上記設定例参照) ![]() まあ、こんだけのコトです。 (注)立ち上がらないときは、mkdir /var/run/apache2 をやってみてください。 ![]() その他サーバ ちょっと書く気がなくなっています。 その筋の本をお読みになるか、ネット上にいくらでもそれ系のサイトがございます。 ![]() パッチの適用 「SunSolve」のサイトから、ダウンロードします。 …このサイト。 ブラウザがエンコードに失敗(文字化け)するようです。 適当にエンコードを変えてください。 (尤も、「Solaris」をやってみようという人に、こんなこと書く必要も無いかな…。) ![]() 上の赤丸印のところを選択し、ダウンロード。 ダウンロードしたファイルを解凍。(unzip -l ○○○) (解凍して出来た)インストールシェルを実行。 パッチの適用には、結構時間がかかります。(マシンの性能にもよりますが、1時間以上。) とは言いましても、その間ヒトは何もする必要が無いので、パソコンを放置し犬の散歩にでもお出かけください。 ![]() ![]() |